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トライセクター型人財がより求められる時代になっている

拙著「サステナビリティ -SDGs以後の最重要生存戦略」で、民間、公共、市民社会の3つのセクターの垣根を越えて活躍、協働するリーダーである「トライセクター・リーダー」を紹介しています。 具体的な人物としては、アップルでサプライヤーを巻き込んだ再生可能エネルギー100%推進な...

SXとは何か?どう実践するか?

日本人は「X」が好きなようだ。古くはCX、UXが広く使われ、最近はDXから派生して、サステナビリティの領域で日本オリジナルのSX、GXが広く使われている。CX、UXはExperienceだったが、DX以降はTransformationだ。変革が苦手な日本政府、日本企業が言葉...

せめてセルフレジでは、紙レシートを発行しなくても良いようにして欲しい

皆さん、紙レシートはどう扱っていますでしょうか? 私はそのままゴミ箱に捨てています。手間をかけて環境に負荷を与えるLOSE-LOSE、共有損失の創造、シェアードロスになっています。 一枚一枚のレシートは小さなものですが、大量に生産・廃棄されているため環境負荷も馬鹿になりませ...

グリーンウォッシュへの制裁の財務影響は?-罰金トップ10

本年1月、欧州議会がグリーンウォッシュと誤解を招く製品情報を禁止する指令案を採択しました。理事会の最終承認を得た後、加盟国は24ヶ月以内に国内法に移行する必要があります。具体的には「環境に優しい」「自然・天然」「生分解性」「気候変動に影響されない」「エコ」といった表示を証拠...

地域こそ気候変動への適応に目を向けるべき

EUの気象情報機関によれば、2023年の世界の平均気温は、1850年の気象観測開始以来もっとも暑く、産業革命前の1850年~1900年平均に比べ1.48℃高かったそうだ。産業革命以降の温度上昇を1.5℃以内に抑えようというパリ協定の目標を超える寸前だ。...

「デコ活」を意味のある取り組みにするには何が必要か

「デコ活」(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動)というものが始まっている。2030年にGHG排出46%(家庭部門66%)削減、2050年カーボンニュートラルという目標実現に向けて、啓発活動により消費者や企業の意識変革を促すとともに、デコ活応援団(官民連携協議会...

非ディスラプティブな市場創造による社会課題の解決

「ブルーオーシャン戦略」のW.チャン・キム、レネ・モボルニュ氏がHBRの論文で「非ディスラプティブな市場創造」の考え方を紹介しています。 既存市場を破壊し新たな市場を拓くディスラプション(破壊)は、クレイトン・クリステンセン氏の「イノベーションのジレンマ」以降広く使われるよ...

脱炭素の基本的方向性(自然エネルギー由来の電気)とクルマメーカーの危機

以前ステークホルダー資本主義のジレンマという記事を書いた。内容は、企業が既存のステークホルダーに配慮することが、ステークホルダーの再構築を必要とするSXに踏み出すことを妨げることがあるというものだ。その例として、トヨタが既存のサプライヤーに配慮してEV化に出遅れたことをあげ...

被災地支援CSVをどう行うべきか?その効果は?

マイケル・ポーター教授のCSVの論文は、英語版が2011年1月、日本語版が同年6月に発行されました。2011年3月11日の東日本大震災と時期が重なったこともあり、一部企業がCSVの考え方をベースに被災地支援に取り組もうと考え動き始めました。...

企業が緊急および長期の被災地支援を行うための5つの検討ポイント

能登半島地震では甚大な被害があり、多くの企業でも被災地支援を検討していると思います。義援金も重要ですが、現時点では、行政や市民セクターと協力しながら、自社の強みを活かして、被災者の様々なニーズに適切に対応する直接的支援を迅速かつ効果的に実施することが、最優先でしょう。また、...

資本主義システムをどう変えるか。目的・価値観の転換と共有領域の拡大。

資本主義の特徴は、私有財産、利潤動機、市場経済などにあるとされる。私有財産に価格を付けて商品化し、お金を儲けることを動機とし、市場での取引を増やすことを通じて経済的な豊かさを広げようとするシステムだ。 基本思想は、経済的豊かさが広がれば衣食住など基本的欲求が満たされ、争いや...

被災者に持ってほしい「ストックデールの逆説」マインド

私の実家は富山県氷見市。能登半島の付け根にある。 1/1地震発生。東日本大震災の後に見た石巻市の状況が脳裏に浮かぶ。被害の大きかった南浜地区と地形が似ていることもあり、同様の津波が来れば氷見市街区は壊滅的になるだろうと考えていた。...

食料システムのサステナビリティに注目が集まる中、地域の食文化を守ることを考える。

昨年のCOP28の首脳級セッション(世界気候行動サミット)において、「持続可能な農業、強靭な食料システム及び気候行動に関するエミレーツ宣言」が発表されました。また、同宣言に関連して、WBCSDなどが、リジェネラティブ農業を拡大する行動アジェンダを発足させています。行動アジェ...

サステナビリティ経営を可能とする「(短期・長期の)両利きの視点」

先日実施した拙著「サステナビリティ-SDGs以後の最重要戦略」の出版記念シンポジウムのパネルディスカッションが記事になりました。 ブリヂストン稲継様、ネスレ日本嘉納様、GAIA Vision出本様、WWFジャパン東梅様にご登壇頂き、サステナビリティを進めていくために必要な視...

DEIで見落とされがちな視点。障害者の雇用は競争優位の源泉となる!

今月のDIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(DHBR)に、「(DEIで見落としがちな視点)障害者の雇用は競争優位の源泉となる」という論文が載っています。 拙著「サステナビリティ -SDGs以後の最重要生存戦略」で、SDGs目標8に貢献する取り組みとして「未活躍人的資...

企業のサステナビリティが踊り場に差し掛かる中、どう振舞うか

ESGファンドの閉鎖が相次ぐなど、ESGブームは終わったとの見方がある。ESGへの関心の高まりの流れに乗って、多くのESGファンドが立ち上げられたが、余り中身のないものが淘汰されるのであれば、良い動きとも言える。 ただし、後に本物が残ることが大事だ。ESGファンドが持つ視点...

プロモーションにサステナビリティをどう反映させるべきか?

販促会議12月号の特集で、プロモーションの文脈でサステナビリティについて解説しました。 サステナビリティは、将来の世代のために地球環境や社会、経済などを長期的に持続可能なものにしていこうという考え方。企業が取り組むサステナビリティ活動では、環境・社会に負の影響を与えないこと...

ダブル・マテリアリティの理解なくして、シングル・マテリアリティは正しく評価できない。

サステナビリティの世界では、シングル・マテリアリティか、ダブル・マテリアリティかといった議論がなされることがある。情報開示の2大スタンダードとも言えるISSBとGRIがそれぞれの立場を取っていることなどが背景にある。 しかし、マテリアリティ評価については、シングル、ダブルの...

改めてサステナビリティ、サステナビリティ経営、そしてサステナビリティ人材を考える

サステナビリティとは何か?これに答えるのは、意外に難しいのではないでしょうか。”Sustainable Development”については、1987年に国連のブルントラント委員会が示した「将来世代のニーズを損なうことなく,現代世代のニーズを満たす発展」という概念があります。...

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