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CSVの存在意義は、新たな市場や取組みを「創造」することにある。

私は“CSV”を専門にしています。サステナビリティ界隈では、CSV以外にも、CSR、ESG、SDGs、GX、SX、インパクト、リジェネレーション、ウェルビーイング、ネットゼロ、ネイチャーポジティブなど、様々な言葉が生まれては、トーンダウンしたり使われなくなったりしています。...

サステナビリティのゲームが今後どのように展開されるかを知りたければ、欧州がその先行指標となる。「世界で最も持続可能な100社」のコーポレート・ナイツ社が発表した欧州50社のリストは参考になる。

毎年ダボス会議に合わせて「世界で最も持続可能な100社(Global 100)」を発表しているコーポレート・ナイツ社が、サステナビリティの観点から選定した「欧州50社」を発表した。欧州はサステナビリティの基準設定を先導し、企業の取組みも全般的に進んでいる。今回のリストでも欧...

「計画的陳腐化」の問題をどう解消するか?拡大生産者責任、マテリアル・パスポート、100%リサイクル化など、経済成長と廃棄物・資源の新規投入ゼロを両立するサーキュラーエコノミーのチャレンジは続くだろう。

辞書編纂を巡る物語を描いた「舟を編む」のドラマがNHK総合で再放送されるとのこと。しかし昨今は、言葉の意味などを調べるにもネット検索のみで、辞書で調べることはほとんどなくなった。「舟を編む」に触発されたわけではないが、久しぶりに広辞苑を引いてみた。...

GE「エコマジネーション」から20年。今日のリーダーはその経験から何を学べるか?

GEの「エコマジネーション」は、2005年当時に環境ビジネスを先進的に立ち上げたものとして画期的だった。それから20年を経て、エコマジネーションを振り返る記事があったのでその内容も含めて紹介する。 拙著「サステナビリティ-SDGs以後の最重要生存戦略」でエコマジネーションに...

何故キリンホールディング磯崎会長は、CSVを経営の根幹に据えたのか?サステナビリティ経営=CSR+CSV+ESGであることを理解すべき

最近はCSRという言葉を聞くことが減った。時々使われる場合には、社会貢献活動の意味で使われることが多い。しかし本来のCSRの定義は、「組織の決定及び活動が社会及び環境に及ぼす影響に対して、透明かつ倫理的な行動を通じて組織が担う責任」(ISO26000)で、私が提唱するサステ...

サステナビリティが市民や消費者から広くサポートを得るにはどうすれば良いか?-言葉や成果に対する分かりやすさが必要

“How to effectively respond to environmental rollbacks”というサステナビリティメディアTRELISの記事で、「現在のサステナビリティのアプローチは、トランプ政権の反サステナビリティの動きに対応できていない」とし、サステナ...

ジョセフ・ナイ氏の遺した「ソフトパワー」は、企業経営、自治体の運営にも応用できる。企業経営においては、サステナビリティがソフトパワーの源泉となる。

ハーバード大学教授のジョセフ・ナイ氏が亡くなりました。謹んでお悔み申し上げます。 ナイ氏は、私がケネディースクールに留学していたときの学長で、常に穏やかで優しい雰囲気をまといながら、冷静で適格なお話をされていたのが思い起こされます。留学したての頃、留学生に対して「君たちのた...

サステナビリティ人材に求められる5つのコンピテンシー

企業がサステナビリティ経営を推進し、サステナビリティ推進組織が必要な役割を果たそうとする場合、どのような人材が必要だろうか。多くのビジネスリーダーは、自社のサステナビリティ人材のスキルが不十分だと考えているのではないだろうか。サステナビリティの知識やスキルは、今後、サステナ...

サステナビリティ経営を進めるために組織に必要な7つの役割

サステナビリティ経営を進めていくためには、そのための組織体制がいる。サステナビリティ委員会やサステナビリティ推進部などを設置して、サステナビリティ推進の役割を与えることが多いと思うが、重要なのは、組織として必要な役割が果たせるかどうかだ。Carola...

トランプ関税がサーキュラーエコノミーを加速するか?

米国が中国に最大245%の関税をかけるとする中、中国が対抗措置としてヘビーレアアースの7種類(サマリウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ルテチウム、スカンジウム、イットリウム)を新たな輸出規制の対象にすると発表した。...

サステナビリティ目標達成のために避けるべき誤り-企業がサステナビリティ目標を達成する能力を損なう7つの指標

過去20年間で、企業はサステナビリティに対して野心的なコミットメントを行うことについては、大きく前進した。経営幹部の68パーセントがしっかりとしたサステナビリティ計画を策定していると答え、公開している大企業の89パーセントがネット・ゼロのコミットメントを行っている。しかし、...

トランプ関税の影響でサプライチェーンが変化した場合、サプライチェーンのESGデータ収集、スコープ3を含む脱炭素目標の開示や実践、人権デューデリジェンスなどにも影響が出てくる。

キーポイント ・    関税によるサプライチェーンのシフトは、バリューチェーンの影響に関するデータを収集する企業の能力に影響を与え、炭素開示目標のタイムフレームをシフトさせる可能性がある。 ・    サプライチェーンが場所を移動した場合、人権への取り組みや倫理的なビジネス慣...

能登の復興において「集約化」の議論があるが、生物多様性とのアナロジーから考えても、地域の多様性を安直な経済合理性だけで喪失させてはならない。

能登半島地震からの復興に関して、もとに戻すのではなく地域を集約化して新しいまちづくりをしていくべきとの意見がかなりあるようだ。人口減少、高齢化が進む過疎地をもとに戻すのは行政コストの面などから適当ではないとの考えだ。しかし私は、生物多様性のアナロジーで考える地域多様性の価値...

企業内にあって、社会起業家の精神を持って社会問題解決に取り組むソーシャル・イントラプレナーが、社会課題に関する「知の探索」を通じて両利きの経営を促進する。

「ソーシャル・イントラプレナー」という言葉がある。社会問題を解決するビジネスを起業するソーシャル・アントレプレナー(社会起業家)に対して、企業内にあって、社会起業家の精神を持って、新たな事業や商品開発に取組む人たちのことだ。...

ひきこもり、ニートなどの「働きづらさ」を抱える人々の活躍は、日本の未来にとって重要。企業は、「未活躍人材」を生かすCSVにより、この課題を自社の競争力の機会とすることができる。

日本財団がWORK! DIVERSITYというプロジェクトを展開している。ひきこもり、ニート、がんサバイバー、刑余者、若年認知症、難病、さまざまな依存症など、生きづらさ、働きづらさを抱える人々への支援が手薄い状況にある中、こうした「働きづらさ」を抱える一人ひとりへの支援を手...

トランプ政権の誕生は、サステナビリティの長期的な発展に向けた小さな揺り戻しに過ぎない。ここから何を学べるかを考え、さらなるサステナビリティの発展につなげていくことが大事だ。

パリ協定からの離脱、EV普及策撤廃、風力発電向け連邦政府の土地利用禁止、LNG開発と輸出の促進、政府のDEIの取り組み廃止、男女以外の性は認めないなど、トランプ政権は反ESG/サステナビリティの政策を矢継ぎ早に打ち出している。...

「サステナビリティ経営」は、「企業を長期的に持続可能にする経営」ではない。

最近、「サステナビリティ経営」=「企業を持続可能にする経営」と解釈している経営者、ビジネスパーソンが多いと感じる。しかし、サステナビリティ経営が求められているのは、企業活動の影響により環境・社会問題が深刻化する中、世界を持続可能にするために経営のあり方を変えていく必要がある...

社会課題を解決するイノベーションを生み出し、マーケティングでその市場を創造する。イノベーションとマーケティングは、社会課題解決ビジネス(CSV)においても基本的機能と言える。

ドラッカー曰く、「企業の目的は、顧客の創造である。したがって、企業は2つの、そして2つだけの基本的な機能を持つ。それがマーケティングとイノベーションである。」 この言葉の意図は、「企業の役割は、イノベーションで新たな価値を生み出し、マーケティングでその市場を創り広げること」...

「社員が家族や世間に誇れる立派な会社」を創りたいという思いが、サステナビリティ経営につながる

伊藤忠は統合報告で高い評価を得ている、統合報告書のアワードなどの常連だ。トップメッセージへの評価も高い。最新の統合報告書でも、以下のような岡藤CEOの生々しい言葉が並べられている。 「本を一冊読むにしても、常に経営に対して問題意識を持ち続けていると、必ず何らかの教訓を得るこ...

「2025年のサステナビリティ戦略の立て方」 -企業のサステナビリティにおける対立の高まりの中、サステナビリティを通じてビジネスを強化する5ステップを推進する

以下は、サステナビリティメディアのTRELLISの” How to Set Sustainability Strategy in 2025 ”というレポートの概略で、サステナビリティにとって不確実な状況の中で、以下にサステナビリティを推進すべきかを示したものです。サステナビ...

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