SXに向けた本質的マテリアリティの重要性

「SX」、「サステナビリティ・トランスフォーメーション」という言葉が少しずつ広がっているようだ。SXは、サステナビリティを経営に取り込むことであり、より具体的には、「長期視な視座を持ち」、「従来外部不経済と捉えられて、企業活動の外側にあるものと認識されてきたサステナビリティ...

トレードオンを生みだす思考

日本のサステナビリティの世界では、「トレードオン」という言葉がかなり定着してきた。社会や環境に良いことをしようとすると、それはコストになる、経済価値=利益と社会・環境価値は、トレードオフとなるという根強い考えに対して、それを両立させるものだ。経済価値と社会・環境価値を両立さ...

不確実性の中に確実性を見出し、ビジョンを描く

VUCAなどと言われ、先が見通せない時代となっていると多くの人が考えている。確かに、脱炭素の動き一つを取ってみても、再エネが主流になるのか、水素が主流になるのか、CCUSが進化して化石燃料が存続するのか、小型モジュール炉で原発が復権するのか、核融合などの新技術の急速な進化は...

カーボンオフセットによる地方創生の可能性

日本を含む主要国が、2050年までのカーボンネットゼロを目標として掲げ、さらにCOP26を控えて、2030年までにピーク時から50%前後のCO2排出削減の目標を掲げている。2021年には、新型コロナ禍からの経済活動の再開でCO2排出が急増することが見込まれる中、9年間で大幅...

サステナビリティは美味しい!フェッツアーのワイン

エシカル消費をエシカルだという理由だけで行う消費者はほんの一握りだ。それはこれからも変わらないだろう。消費者の基本ニーズに応えられない商品は売れない。食品・飲料であれば、美味しくなければ、如何にサステナブルでも売れることはない。...

数字からサステナビリティを考察する。”Numbers Don’t Lie”より

「人々がスター・ウォーズの新作を待ち望むように、私はシュミルの新作を待つ」とビル・ゲイツがファンであることを公言するバーツラフ・シュミル氏の”Numbers Don’t Lie”は、そのタイトルどおり、数字というファクトをベースに様々なトピックについて語っている。さらに、信...

コラボレーションによるCSVを促進する競争政策のあり方を検討すべき

ビジネスを通じて社会課題を解決するCSVは、従来は外部不経済として収益化が難しいと考えられてきた社会課題のビジネス化にチャレンジするものだ。それを実現するには、新たなテクノロジー、新たなビジネスモデル、そして新たなコラボレーションが必要となる。...

グリーンディールの政治力学。日本は危機感を持って対応すべき

欧州がグリーンディール政策を進める中、米国でもバイデン政権となり、グリーンニューディール政策が進められている。いずれも、気候変動対策への投資を進め、新しい形で経済を発展させようとするものだ。脱炭素に向けて、米国では4年で2兆ドル(約200兆円)、欧州では10年で1兆ユーロ(...

新たな資本主義の形を追求する様々な動き

現在の資本主義は、格差、気候変動、生態系の喪失など様々な問題を生み出しており、サステナブルでないと考えられている。そこで、新たな資本主義を追求する様々な動きがある。 米国の主要企業が名を連ねる財界ロビー団体であるビジネス・ラウンドテーブルは、ステークホルダー資本主義を提唱し...

格差問題を放置したままでは、CO2排出ネットゼロは実現できない

2050年までにCO2排出ネットゼロを実現することが、世界共通の目標となりつつある。しかし、その実現のためには、CO2を7%以上削減することが必要とされる。IEAによれば、世界の2020年のCO2排出量は、前年から5.8%減った。2050年CO2排出ネットゼロ実現のためには...

NEO三方よしによる持続的安定成長

以前、「三方よし」は、気候変動、サプライチェーンの人権や生態系破壊の問題への対応などグローバルな視点を持つ、慈善活動を超えてビジネスを通じたスケーラビリティのある社会課題解決の視点を持つといったことが必要と指摘した。 こうした課題に対して、最近は、三方よしを現代に則した形で...

サステナビリティは、如何に早く始められるかが成功のカギ

オーステッドが洋上風力発電で世界首位の地位を築けたのは、早くから取り組んだからだ。」オーステッド副CEOマルティン・ノイベルト氏は、日経新聞のインタビュー(2021.3.9)でこう語っている。 ノイベルト氏がオーステッド(当時の社名はDONGエナジー)に参画した2008年時...

サステナビリティの概念をどう創り、広げるべきか?

DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー2021年4月号掲載の「人々の価値観と習慣を変える『概念シフト』のイノベーション」で、概念とは何か、概念と現象の関係性に基づき、どう概念をシフトするかが述べられている。概念とは、現実世界の予測のための「正確かつ単純に対象を表現し...

日本は脱炭素の機会をもっと広く捉えるべきでは

脱炭素が、東洋経済、ダイヤモンド、エコノミスト、日経ビジネスと、主経済紙で連続して特集されている。これまで、サステナビリティ関係はたまに特集されることはあったが、正直売れるテーマではなかったと思う。このように主要経済誌で軒並み特集されるというのは、このテーマが日本経済界の最...

ESG投資は金余り後も継続するか

世界的な金融緩和によるカネ余りはいつまで続くのか。金融の影響力が大きい今の時代には、なかなか金融を引き締めるのは難しい状況にあります。しかし、金融緩和が永遠に続くということもないでしょう。 現在は、ESG投資が活況です。この理由の一つに、カネ余りがあると思います。金融機関と...

グリーンバブルが脱炭素イノベーションを促進する!

ダウ平均は3万2,000ドルに迫り、日経平均は3万円超え。新型コロナ禍で経済的に厳しい状況におかれている産業、人々が多くいる中でこれはどういうことなのか。大きな理由は、新型コロナ対策による世界的な金融緩和、カネ余りでしょう。...

森氏女性蔑視発言に見るソーシャルノームについての理解の重要性

最近の話題は、森喜朗氏の女性蔑視発言一色と言っていいくらい、森氏の発言は大きな関心を集めています。影響力のある方のこれだけあからさまな発言はなかなかないものではありますが、これだけ大きな話題となっているのは、人々の内面にある葛藤に訴えかけるものだからでしょう。...

SDGsは気づきのツール。それをどう生かすか?

SDGsは気づきのツールです。様々なものの提供価値をSDGsの17ゴールと掛け合わせて考えてみることで、それがどのような社会・環境価値を生み出してるかが見えてきます。そのように、SDGsの観点で様々なものを見て気づきを得ることを「SDGsレンズで見る」という言い方もできるで...

フィンク・レターへの反応に見るサステナビリティへの要請の変化

1月26日、投資運用世界最大手ブラックロックのラリー・フィンクCEOが投資先企業のCEOに向けた恒例の「フィンク・レター」を発表しました。毎年この時期に、次の株主総会シーズンを意識した書簡を出していますが、近年は、すべてのステークホルダーに価値を生み出すパーパスの重要性、気...

脱炭素政策においてポーター仮説は機能するか?

ポーター仮説というものがあります。「適切に設計された環境規制は、費用低減・品質向上につながる技術革新を刺激し、その結果国内企業は国際市場において競争上の優位を獲得し、他方で産業の生産性も向上する可能性がある」というものです。...