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脱炭素目標はムーンショットにしなければ意味がない

気候変動が、世界が解決すべき最重要課題として認識され、パリ協定に基づく1.5℃目標実現に向けて、各国政府、自治体、グローバル企業などが、2050年までのGHG排出ネットゼロを目標に掲げるようになっています。しかし、2050年目標については、「まだ先のことであり、世の中の潮流...

EUタクソノミーの揺らぎ。サイエンスベースの気候変動対策は寝言なのか?

EUタクソノミーは、EUにおけるサステナビリティ投資を促進する政策の中心にあり、投資対象としてどのような活動がサステナビリティに貢献するのかを定義するものです。タクソノミーに認められる条件としては、①気候変動などの環境目的に大きく貢献すること、②他の環境目的に重大な害を与え...

代替たんぱく普及に向けてフードネオフォビアを如何に克服するか?「カリフォルニアロールの原則」の出番か

大豆ミート市場が広がっています。健康、動物福祉の観点に加え、最近は、地球環境への配慮から大豆ミートを嗜好する人も増えているようです。メニューのバラエティも増えており、味も料理の仕方によっては、畜産由来の肉と区別がつかないくらい良くなっています。今後は、年率20%程度で市場が...

フィンク・レターから読み解く新しい資本主義に必要なこと

1月18日に、世界最大の資産運用会社ブラックロックCEOラリー・フィンク氏が、投資先企業のCEO向け年次レター、通称「フィンク・レター」の2022年版を発表しました。そのタイトルは、「資本主義の力」です。 ブラックロックは、1988年にフィンク氏らが創設、買収により規模を拡...

すべての人は、生産者、消費者、市民として、サステナブルな社会づくりに貢献できる

すべての人は、生産者、消費者、市民の3つの顔を持っています。いつもは意識していないかも知れませんが、それぞれの立場で影響力を発揮することができます。そしてその影響力をサステナブルな社会づくりに活かすこともできます。 生産者としての影響力は、通常は仕事を通じて発揮されます。す...

ビジネスパーソンが脱炭素に取り組む心構えはどうあるべきか

「何故、企業は脱炭素に取り組まなければならないのか?」という問いに対して、多くのビジネスパーソンは、「それが社会的要請だから」と答えるのではないでしょうか。パリ協定を軸として、各国政府が脱炭素目標を掲げ、投資家などのステークホルダーも企業に脱炭素を求めています。こうした社会...

ダノン元CEOのサステナビリティ推進リーダーとしての復権

ダノンのCEOを今年3月に業績不振の責任により解任されたばかりのエマニュエル・ファベール氏が、ESG情報開示の今後のスタンダードをつくると見られている国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)の議長に就任することが発表されました。...

GHG排出削減。CO2の次のターゲットメタンに注目。

COP26で、グラスゴー気候合意が採択されました。1.5℃が共通目標となったこと、表現が弱められたとは言え石炭火力の段階的削減が明記されたこと、懸案であったパリ協定第6条の温室効果ガス排出削減量取り引きルールが合意されたことなどから、COP26は概ね成功だったと考えられてい...

社会課題を解決するイノベーターに必要なこと

イノベーション創出の起点は、「既存の要素の新しい組み合わせ」であるアイデアです。アインシュタインは創造的思考を「組み合わせ遊び」と呼び、スティーブ・ジョブスは「創造とは結び付けることだ」と言っています。 実際、革新的なイノベーションを生み出したイノベーターは、まったく異質な...

パーパスの意義-心置きなく金儲けするために-

世の中には、お金儲けがモチベーションになる人とそうではない人がいるようだ。お金儲けがモチベーションにならない人でも、家族を養うために、自分が生活していくために、お金を稼がなくてはならない人も多い。しかし、お金儲けがうまいのは、それが純粋なモチベーションになる人だ。...

CSV企業のフレームワーク

CSV(Creating Shared Value)の基本コンセプトは、マイケル・ポーター教授のポジショニング、バリューチェーン、クラスター理論をベースとした、製品・サービス、バリューチェーン、クラスター/エコシステムのCSVです。...

地域における脱炭素・SDGsをどう進めるか?

11月21日に行われた氷見まちづくり議会に参加してきました。氷見市民が様々な課題認識を市長などにぶつけ、回答を得るものです。私からは、「脱炭素・SDGsの流れを受けた氷見としての産業振興策」について、質問しました。雇用の流動化、ICTの発達などにより地方移住・地方での活動が...

たばこ会社のトランスフォーメーション:長期的な事業環境変化を見据えて如何にトランスフォームするか

脱炭素の動きが加速し、化石燃料を大量に使用する企業は、トランスフォーメーションが求められています。たばこ会社も明確な脱たばこに向けた国際合意があるわけではありませんが、人間社会の発展に伴い、健康への意識は高まる一方と考えられますので、長期的なトランスフォーメーションが求めら...

世界を現在良い方向に変えている企業とは? - Change the World List 2021 21位~30位-

今年も米フォーチュン誌が「世界を変える企業リスト(Change the World List)」を発表しました。社会インパクト、財務的成果、イノベーション、戦略との統合の視点でCSV企業を選定・評価し、ビジネスの中心的戦略を通じて、社会にポジティブなインパクトを及ぼしている...

世界を現在良い方向に変えている企業は? - Change the World List 2021 11位~20位

今年も米フォーチュン誌が「世界を変える企業リスト(Change the World List)」を発表しました。社会インパクト、財務的成果、イノベーション、戦略との統合の視点でCSV企業を選定・評価し、ビジネスの中心的戦略を通じて、社会にポジティブなインパクトを及ぼしている...

衆院選、各政党は、目指す社会のビジョンと、希望が持てるメッセージを伝えて欲しい

衆院選挙戦の真っ只中ですが、今回の選挙では、「分配」が一つのキーワードとなっています。世界的に格差の是正、新しい資本主義を目指す動きがある中で、日本でも格差問題を是正するために適正な分配は、必要でしょう。 しかし、分配するには、まず成長が必要という意見も根強くあります。特に...

世界を現在良い方向に変えている企業とは? - Change the World List 2021

今年も米フォーチュン誌が「世界を変える企業リスト(Change the World List)」を発表しました。社会インパクト、財務的成果、イノベーション、戦略との統合の視点でCSV企業を選定・評価し、ビジネスの中心的戦略を通じて、社会にポジティブなインパクトを及ぼしている...

課題先進国・地域であることを生かし、課題解決ソリューションを広く展開する

イスラエルでは、世界の水資源が不足している地域で、海水を飲料水や灌漑用水に転換するビジネスを展開するIDEテクノロジーズに代表されるように、水問題を解決する技術が発展し、多くの企業が水関連ビジネスを展開しています。 イスラエルで水技術が発展しているのは、イスラエルが水の課題...

脱炭素による地方創生をどう進めるか

世界的に脱炭素による新たな社会経済づくりが始まっている。新たな社会経済は、豊かさと脱炭素を両立するものでなければならず、世界中でグリーンディールなどの脱炭素による経済成長を追求する政策が取られている。日本でも、グリーン成長戦略が掲げられ、2兆円のイノベーション基金を創設し、...

脱炭素の流れの中、「10年前に失敗した」ものを見直してはみては?

新事業の提案などに対して、「同じような事業は、以前やって失敗した」と反対されることがあります。しかし、以前失敗したからと言って、今回も失敗するとは限りません。誰がやるかも重要ですが、以前から状況が変化していることも多いからです。そのため、イノベーションを重視する会社では、「...

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