top of page

マルチステークホルダー経営を如何に実践するか?ビジネス・ラウンドテーブルの方針に対応する3つの方法

takehikomizukami
2019年10月13日
読了時間: 3分

2か月ほど前に、米国大手企業のCEO団体「ビジネス・ラウンドテーブル」が、株主至上主義を見直し、マルチステークホルダーを重視する方針を打ち出し、話題になりました。この方針には、アマゾン、アップル、JPモルガン、ジョンソン&ジョンソンなどそうそうたる企業のCEOが署名しています。


最近は、こうしたサステナビリティに向けた方針を打ち出す企業や企業団体が増えていますが、問題は実践です。マルチステークホルダー経営をどう実践するか、サステナブルブランズの記事から3つの方法を紹介します。


1.パートナーを巻き込め!

社内外のパートナーと一緒に行動すべきです。従業員にコミュニティにポジティブ・インパクトを与える方法を考え、主張する機会を与える。従業員に製品やサービスを通じて社会インパクトを創造する時間とインセンティブを与える。そうした形で、従業員を巻き込むべきです。

外部パートナーも重要です。マテリアリティ評価を実施する、または既存のマテリアリティを見直し、自社ビジネスとステークホルダーの両方にとって最も重要な経済・社会・環境課題を特定します。そして、ステークホルダーにとっても重要な課題にフォーカスし、ステークホルダーと協働しながら取り組みを進めます。


2.自社のユニークなリソースを使え!

コミュニティ支援は、お金を与えるだけではありません。社会貢献としての寄付は社会インパクトを与える活動の一部ですが、企業にはそれ以上の取り組みが求められます。多くの企業は、製品・サービスをはじめ、従業員、サプライヤー、顧客およびそれらのパッションなど、様々なリソースを持っています。

自社のリソースを用いて、4P=philanthropy, people, product, partnershipsの観点で価値を生み出します。これらのリソースをレバレッジし、自社が本当にユニークな価値を提供できるようにします。従業員はどのような専門性を提供できるか、コミュニティのニーズに応えるユニークなサービスをどう提供するか、重要な社会課題を解決するために企業としてどのような最大の貢献がができるか、そうしたことを考えます。


3.透明であれ!

透明であることは、信頼を高めます。ESG活動のレポーティングなどを通じた情報開示を正しく行うことは、企業の評価を高め、多様なステークホルダーに求める情報と重要課題と活動に関するインサイトを提供します。企業は、ESGリスクにはできる限り透明であるべきです。企業がESGリスクを軽減するためにどう活動し、社会インパクトを生み出す活動でどうビジネス価値を生み出しているかは、非常に重要です。


コラボレーション、戦略的な自社ユニークリソースの活用は、企業が本質的な社会インパクトを生み出すために重要ですし、適切なESGコミュニケーションはステークホルダーとの信頼構築に必要です。マルチステークホルダー経営には、この3つは欠かせないものと言えるでしょう。

 
 
 

最新記事

すべて表示
CGコード改訂が示すサステナビリティ経営の新機軸

2026年に改訂されたコーポレートガバナンス・コード(CGコード)は、形式的な順守から実効性のあるガバナンスへの転換を強く打ち出しました。サステナビリティに関する規定が「株主以外のステークホルダーとの適切な協働」から「取締役会等の責務」へ移されたことは、その象徴です。サステナビリティは、もはや社会への配慮にとどまらず、取締役会が中長期的な企業価値の向上に向けて担うべき経営課題として位置付けられたの

 
 
 
「サステナビリティ2.0」の必要性-サステナビリティは、会計モデルなどの現在の5つの主要モデルを超えて、新しいビジョンを構想する必要がある。

TRELLISの記事より。 サステナビリティは転換点を迎えている。現在主流となっている5つのモデル―会計的アプローチ、ロールバック、権力政治、反企業的アプローチ、キャリア志向型―には、それぞれ重大な限界がある。「サステナビリティ2.0」では、基本原則を再確認し、インセンティブを創出し、サステナビリティを事業戦略や業務に統合すべきである。 サステナビリティの5つの主要モデル 「会計モデル」 このモデ

 
 
 
幸福感を高めるお金の使い方とCSVの機会

幸福感を得るためのお金の使い方について纏めた「Happy Money: The Science of Smarter Spending」という書籍があります。 この本では、幸福感を上げるためのお金の使い方として、①「物ではなく体験を購入しよう(Buy Experiences)」、②「特別なご褒美にしよう(Make it a Treat)」、③「心に余裕を持てるよう時間を買おう(Buy Time)」

 
 
 

コメント


Copyright(c) 2019 Takehiko Mizukami All Rights Reserved.

bottom of page