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CSV企業のフレームワーク

takehikomizukami
2021年11月28日
読了時間: 3分

CSV(Creating Shared Value)の基本コンセプトは、マイケル・ポーター教授のポジショニング、バリューチェーン、クラスター理論をベースとした、製品・サービス、バリューチェーン、クラスター/エコシステムのCSVです。


製品・サービスのCSVは、未解決の社会課題を解決するという価値により差別化する戦略です。バリューチェーンのCSVは、バリューチェーンに関わる社会課題を解決することで、バリューチェーンの生産性、競争力を向上するものです。クラスター/エコシステムのCSVは、企業活動を支える人材、インフラ、サプライヤー、規制や事業慣行、自然資源などの強化(これが社会課題解決につながる)を通じて、競争力を高めるものです。(具体的内容は、日経BizGate記事など参照)


これらのCSVの基本アプローチは、主に事業戦略に関わるものですが、コーポレートレベルでCSVを進めるには、コーポレート戦略としてのCSVが必要となります。CSVを推進するFSGが、コーポレート戦略としてのCSV推進に関する「CSV企業のフレームワーク」を提示しています。


CSV企業のフレームワークは、「パーパス(Purpose)」、「活動(Practice)」、「組織・人材(People)」の3つの柱と、それに基づく12の成功要因から構成されます。


パーパスに関する成功要因としては、以下の3つが挙げられています。

「統合されたパーパス(Corporate Purpose)」:組織の社会的目的が明確に定義され、ビジネスの目的に関連し、長期の企業・事業部門の成長目標と統合されている。

「マネジメントの理解(The C-Suite Leadership Engagement)」:マネジメントが、CSVのコンセプトや企業の長期的成功にパーパスに基づく成長の役割が重要であることを深く理解している。

「CSV戦略(Long-Term Strategy)」:ビジネスにとって最も重要な課題(マテリアリティ)に対してCSV戦略が定義されており、成長とイノベーションを促進するという観点で、他のビジネス機会と合わせて優先順位付けされている。


活動に関する成功要因としては、以下の5つが挙げられています。

「計画と実績の統合(Planning and Performance Accountability)」:年次の経営計画策定、目標設定、目標の実行が、CSV戦略と統合されている。

「CSVに適した組織構造(Organizational Structure)」:CSVの検討と実践を促進するよう組織構造が設計され機能している。

「CSVの評価(Measuring Shared Value)」:重点領域において、CSVの実践に関するビジネス価値と社会インパクトが評価されるようになっている。

「CSVの報告とコミュニケーション(Reporting and Communication)」:CSVのコミットメントを社内外に明示し、進捗を定期的に報告している。

「外部とのパートナーシップ(External Partnership)」:優先度の高いCSV課題に関して、リーダーが外部ステークホルダーと協働し、共に学び、エンゲージし、長期的で持続可能な関係を構築している。


組織・人材に関する成功要因としては、以下の4つが挙げられています。

「CSVを促進する企業文化(Corporate Culture)」:企業文化がパーパスと整合し、CSVを支援し、長期的なCSV目標に向けたイノベーションを促進している。

「次世代CSV人財(Next Generation Talent)」:CSV戦略実践に必要なコミットメント、関心、求められるコンピテンシーを持つ人財を惹きつけ、雇用・維持している。

「CSVの知識とスキルの蓄積(Knowledge and Skills-Building)」:CSVに関する知識と従業員のコンピテンシーを積極的に蓄積している。

「CSVへの報酬(Performance and Pay)」:合意して設定されたCSV目標への貢献について、従業員を評価し報酬を与えている。


このフレームワークは網羅性があり、これをもとに自社の現状を整理すると、何が足りないか、コーポレート戦略において何をすべきかが明らかとなります。コーポレートレベルでのCSV戦略構築に有益なフレームワークだと思います。

 
 
 

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