企業経営において、「パーパス」が注目されています。職業や企業の選択において、「パーパス」を重視するミレニアル世代やZ世代を惹きつけ、能力を発揮してもらうためには、共感できるパーパスを掲げることが必要です。
また、SDGsの広がりなど、世界がサステナビリティを目指す潮流も、企業がパーパスを掲げる必要性が高まっている背景にあるでしょう。企業は、世界のサステナビリティに如何に貢献できるかが、問われています。
個人的には、企業がパーパスを掲げる場合、世界のパーパス、世界が目指すサステナビリティに貢献するものであるべきだと考えます。そのためには、世界が目指すサステナビリティとは、どのようなものか、理解・共有する必要があります。
SDGs/持続可能な開発のための2030アジェンダをベースに考えると、目指すべきサステナブルな世界とは、以下のようなものだと考えられます。
・誰一人取り残されない世界。すべての人が、貧困、飢餓から解放され、尊厳と平等の下に、持てる潜在能力を発揮できる世界
・地球が現在および将来世代の需要を支えられるように維持される世界。気候変動問題が解決され、自然資本が維持される世界
・人々が恐怖や暴力から解放された、平和で公正な世界
簡潔にすると、「すべての人々が平和と一定の豊かさのもと潜在能力を発揮でき、地球への負荷が再生可能な範囲に収まっている世界」という感じでしょうか。ドーナツ経済のイメージかと思います。
企業は、パーパスを考えるにあたり、こうした世界が目指す方向性に対し、どのように貢献できるかを考えるべきです。世界のパーパスとすべての企業のパーパスがつながれば、サステナブルな世界が創られるでしょう。
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