top of page

コトラーとサステナビリティ

マーケティングの大家フィリップ・コトラーは、企業がマーケティングを通じて社会価値を創造するためのコンセプトを提唱しています。その一つは、「社会的責任のマーケティング」で、社会貢献活動にマーケティングを応用するコンセプトを示しています。具体的には、コーズ・プロモーション、コー...

ポーターとサステナビリティ

マイケル・ポーターは、CSVの生みの親とされています。CSVは、サステナビリティ経営を推進する上で、極めて重要な考え方で、製品・サービス、バリューチェーン、クラスターという3つのレベルで、社会価値と企業価値の両立を目指す戦略フレームワークです。このうち、バリューチェーンとク...

ドラッカーとサステナビリティ

企業がサステナビリティを経営に統合するには、当然ながら経営理論が役立ちます。これから、経営理論とサステナビリティの関係、経営理論をサステナビリティの推進にどう生かすかなど、随時述べていきたいと思います。今回は、経営学者の中でもサステナビリティと親和性の高いドラッカーの経営思...

パーパスが如何に企業の成長を導くか

今月号(2020.3)のDIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(DHBR)に、「パーパスを戦略に実装する方法」という論文が掲載されています。過去5年にわたり年30%以上の成長を続ける米国、欧州、インド企業の調査結果から、パーパスが成長の主要ドライバーが明らかとなりまし...

サステナブルな消費行動を促す5つの方法

今月号(2020.3)のDIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(DHBR)に、「口先だけのグリーンコンシューマーを動かす方法」という論文が掲載されています。環境に優しいサービスが好ましいと回答する消費者は65%だが、実際に購入するのは26%だけという事実を踏まえ、この...

「三方よし」では、何故ダメか。

日本のビジネスパーソンは、「三方よし」が好きです。「三方よし」は、「売り手よし、買い手よし、世間よし」という、近世から明治期に活躍した近江商人の経営理念です。CSRやSDGs、マルチステークホルダー経営が話題になると、「日本企業は、三方よしの精神を昔から持っている」という話...

安倍首相の施政方針演説で、サステナビリティはどう語られているか?

今年のダボス会議に合わせて世界経済フォーラムが発表したグローバルリスク報告書では、最も発生可能性の高いリスクは、1位異常気象、2位気候変動アクションへの失敗、3位自然災害、4位生物多様性の喪失、5位人為的環境破壊と、すべて環境関連となっています。また、最も負のインパクトが大...

マイクロソフトのカーボンネガティブの背景

マイクロソフトが、CO2を2030年までにカーボン・ネガティブを実現し、2050年までには、1975年の会社設立以降に排出したCO2と同量分の削減に貢献する計画を発表しました。データセンターや社屋で使う電力をすべて再生可能エネルギーとし、移動はすべてEVとするほか、大気中の...

サステナビリティ・テクノロジーの見本市でもあるCESにエネルが登場

毎年1月にラスベガスで、世界最大規模の技術見本市CESが開催されています。元々は、Consumer Electronics Showという家電・電子機器の見本市でしたが、最近は、自動車関連から代替肉まで、様々な最新の技術が紹介されるイベントとなっています。その中では、サステ...

CSVをサポートする企業文化をどう創るか。

世界のリーディング企業の多くが経営戦略の中心にCSVを据えようとしています。こうした企業は、社会課題の解決を通じて、競争力を強化し収益を高める機会があることを理解しています。すべてのビジネス同様に、CSV戦略もどこにフォーカスするかの明確な選択あってこそ成功します。成功する...

本物のパーパスを追求する企業が得られる6つの価値

従業員、顧客、コミュニティからの要請もあり、多くの企業がパーパスを掲げるようになっています。しかし、大部分の企業のパーパスは、ビジネス戦略とほとんど関連していません。パーパスが製品・サービス、オペレーション、人財獲得戦略などとどう関係しているのか、明らかとなっていません。パ...

あるべきパーパスとその価値

パーパスは、経営の重要概念としてかなり浸透し、パーパス・ステートメントを掲げる企業は増えています。しかし、ほとんどの場合、それらしいパーパス・ステートメントを掲げるだけで、戦略や企業文化に落とし込めていません。それでは、社員や顧客の期待に応えることができず、社会にインパクト...

気候変動対策の明るいビジョンを描くべき

米誌TIMEが選んだ今年の人は、グレタ・トゥンベリ氏です。気候変動ストライキ、気候行動サミットでの怒りのスピーチなどを通じ、気候変動への関心を高め、国の政策、企業の取組み、市民の行動に影響を与えています。 グレタ氏は、危機感が足りないと訴えます。「私たちの家は焼け落ちようと...

次の黒船「タクソノミー」に備える

現在多くの企業のサステナビリティ部門は、TCFDの対応に追われています。気候変動は、企業経営に大きなインパクトをもたらすイシューであり、その長期的影響を把握し、備え、そのことを投資家などへ開示することが求められています。...

ESG投資からシェアード・バリュー(CSV)投資へ

ESG投資からシェアード・バリュー(CSV)投資へという考えは、以前からマイケル・ポーター、マーク・クラマー氏らにより提唱されていましたが、最近、両氏とジョージ・セラフェィム氏がInstitutional Investor誌に寄稿した論文”Where ESG...

「ラベル貼り」では、SDGsに貢献したことにならない!

日本でも、SDGsのロゴを自社の既存の活動に紐づけて、「こんな貢献をしています」とアピールすることが、SDGsの実現に向けて何の意味があるのか?という意見はあります。これまでの活動の延長上では持続可能な社会を実現できないから、国際的なゴールを定めて、新たな革新的取り組み、さ...

アニメキャラのプラスチック回収装置を設定しては?

プラスチックは、気候変動と並ぶ2大グローバル課題の1つとなりました。気候変動もプラスチックも、まずは排出・廃棄を減らすというのが最優先課題です。次は、リサイクルです。気候変動については、CCUSが検討されていますが、モノであるプラスチックはサーキュラー・エコノミーとして、多...

SDGsと宇宙

SDGsの環境に関するゴールは、主に人口が急速に増え、地球に対する負荷が大きくなっていることに起因します。人類にとって地球が狭くなり、如何に地球と共生するかが問われています。地球に対する負荷など余り考えずに活動してきた時代とは異なる思考、行動が求められています。...

多様性の受容、NPO/NGOの育成は、社会の持続可能性を高める

ダイバーシティ&インクルージョンは、一般的には、組織内の多様性を尊重し、受容し、生かすことです。組織の多様性は、異なる知識や考えを組み合わせことでイノベーションを生み出すとともに、意思決定に多面的な視点をもたらすことで、組織の持続可能性を高めると考えられています。同質な組織...

プラットフォーマーのサステナビリティに向けた変化

ビジネスの世界では、GAFAをはじめとするプラットフォーマーが注目されています。データが21世紀の石油と言われるように重要な資源と見なされる中、膨大なデータを押さえるプラットフォーマーの影響力は、益々大きくなると考えられています。...

bottom of page