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サステナビリティ経営を考える6つのフレーム: 資源制約、時間軸、価値、全体設計、変革および道徳の視点

  • takehikomizukami
  • 12 分前
  • 読了時間: 3分

サステナビリティ経営の創始者の1人、ジョン・エルキントン氏が提唱した「サステナビリティ経営の6つのフレーム」というものがあります。提唱したのは10年くらい前ですが、今でも有効なフレームワークです。


サステナビリティ経営では、財務的リターンと社会課題の解決を両立させることを目指していますが、大部分のビジネスパーソンが、財務リターン中心の思考回路を持っており、なかなか社会課題解決との両立と結び付けることができません。そこには、思考のフレームが必要です。ジョン・エルキントン氏は、以下の6つの思考フレームがあるとしています。


【リソース・フレーム(資源制約の視点)】

1970年代の「成長の限界」以来、「資源の限界」は、サステナビリティ思考の基本フレームです。人口の増大、生産・消費の拡大により資源が不足するとの予測は、昔からあります。1990年代頃からは、3Mなどの企業が、資源・エネルギーの効率利用がコスト削減を通じて、企業利益に貢献するという考えを取り入れるようになりました。その後、それが進化しておりサーキュラー・エコノミーなどのビジネスモデルも生まれています。最近では、地政学的な側面でも資源制約が重要となっています。自社事業に関連する資源の制約は、社会課題であり、重要な経営課題です。


【タイム・フレーム(時間軸の視点)】

時間軸は、サステナビリティ経営において最も重要と言えます。資本主義における利益追求が近視眼的になりがちなのに対し、社会課題解決は、長い時間軸を必要とします。サステナビリティ経営のベストプラクティスと言われる企業は、例外なく長期視点での経営を行っています。経営の持続可能性を担保するには、社会課題の長期的影響を考慮することは不可欠です。


【バリュー・フレーム(価値の視点)】

多くの環境活動家は、以前は、ビジネスを敵とみなしていました。企業活動を経済・環境・社会の3つの側面で評価するトリプルボトムラインの考え方が登場したくらいから、価値創造の新しい考えが広まってきました。CSVや統合経営などの考え方も広がり、多くの企業が、社会・環境と利益を両立しようとしています。企業活動の社会・環境へのインパクトを評価する動き、インパクトを生み出す企業に投資しようとする動きもあります。


【デザイン・フレーム(全体設計の視点)】

サステナブルでない状態が発生しているのは、社会・経済システムの全体最適の設計ができていないからです。現在の採掘、生産、購入、廃棄のパラダイムをどう変えられるか。これまでも、クレイドル・トゥ・クレイドルなどの考え方が提示されてきました。全体の設計から問題解決を考える視点が求められています。


【アバンダンス・フレーム(革新の視点)】

このフレームは、漸進的な変化ではなく、指数関数的、革新的な変化を目指します。AI、バイオテクノロジーなどの進化により、イノベーションによる社会価値と企業価値両立の可能性が高まっています。


【モラル・フレーム(道徳の視点)】

政治、財務、ビジネスなどにおいて、多くのリーダーが倫理の基準を失っているのではないかという懸念があります。アダム・スミスの「道徳感情論」以来、規律のない資本家は、破壊的だと知っています。モラルの光を当てることは、すべてのフレームに必要です。


サステナビリティ経営、統合経営を推進していくためには、こうした様々な思考の視点を持つことが望まれます。


(参考)


 
 
 

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