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SDGsと宇宙

SDGsの環境に関するゴールは、主に人口が急速に増え、地球に対する負荷が大きくなっていることに起因します。人類にとって地球が狭くなり、如何に地球と共生するかが問われています。地球に対する負荷など余り考えずに活動してきた時代とは異なる思考、行動が求められています。


増えた人類と地球との共生を考えるのとは別に、宇宙に解を求める動きもあります。「40~100年をかけて、火星に100万人を送り込み、自立した文明を築く」として火星移住計画を掲げるイーロン・マスク氏は、そうした動きを牽引する代表格でしょう。起業家と言われる人たちの中には、宇宙に関心を持つ人も多くいます。次のフロンティアとして魅力があるのでしょう。長期的には、宇宙への移住が、増えた人類が存続する解となるかも知れません。


人類の宇宙での活動が増えれば、それが新たな問題を生みます。すでに顕在化しているものとしては、宇宙ごみ(スペースデブリ)の問題があります。人類が宇宙開発を開始してから約60年が経過し、多くの衛星やロケットが打ち上げられた結果、大気中に落下せずに軌道を回り続ける宇宙ごみも増えています。地球から観測できる10センチ以上の宇宙ごみだけで約2万3千個、観測できない小さなごみは、1億個以上あるとも言われています。小さな宇宙ごみでも、低軌道では非常に高速となり、人工衛星を爆発させる破壊力を持つと懸念されています。


この宇宙ごみの問題は、2045年(国連100周年)に向けた次のSDGsに含まれるという意見もあります。この問題には、日本発のベンチャー企業アストロスケール社が取り組んでいます。今後注目されると考えられる課題に、早く取り組むことは重要です。課題に対する啓発にもつながりますし、国際的な取り組み、コラボレーションにもつながります。


宇宙とSDGsに関しては、JAXAがSDGsへの貢献として、以下を掲げています。

・宇宙から森林変化を監視し、豊かな熱帯の管理を目指す(SDG13,15)

・宇宙から海の環境と安全を見守る(SDG14)

・宇宙から降雨を観測、洪水被害を軽減する(SDG6,11,13)

・宇宙から農業を観測。食物の安定供給に貢献(SDG2)

・大気汚染から人々の健康を守る(SDG3,11)

・微小重力環境を利用して健康長寿社会を支える(SDG3,9)

・新興国、宇宙途上国の小型衛星開発技術を支援(SDG4)


このうち、最初の5つは、衛星による監視やデータの活用です。こうした衛星によるSDGsへの貢献を継続するためにも、宇宙ごみの除去は重要です。そういった観点でも、次のSDGsに宇宙のごみ問題が入る可能性は十分あります。

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