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スポーツとサステナビリティの関係とは?「健康や福祉の増進」「DE&I推進」に貢献するほか、「猛暑によるスポーツの制約」に対応していく必要もある。

  • takehikomizukami
  • 3月28日
  • 読了時間: 3分

スポーツとサステナビリティの関係を考えてみる。


スポーツは、「持続可能な開発のための 2030 アジェンダ」で「スポーツは持続可能な開発における重要な鍵となるものである」と記載されているように、サステナビリティを促進する力を持っている。SDGsとの関係で言えば、SDGs目標3「健康と福祉の推進」には直接的に貢献する。人種、ジェンダー、経済格差を超えて一体感を醸成するスポーツは、SDGs目標5「ジェンダー平等の実現」、SDGs目標10「不平等をなくす」にも貢献する。また、スポーツを通じて環境問題などへの啓発を行うこともできる。


日本サッカー協会のHPでも以下のように記載されている。

-スポーツは、年齢、性別、人種、国籍、障がいの有無などに関係なく、だれもが、いつでも、どこでも楽しむことができ、ダイバーシティ&インクルージョン(多様性と包摂)を促進することができます。」

-スポーツは、世界中の若者を惹きつけ、一人ひとりの心身の健全な発達に役立ちます。

-スポーツは、環境保全や犯罪防止、災害からの素早い回復や子どもの貧困対策といった、様々な課題解決のツールとして期待され、活用されています。


環境問題などのサステナビリティへの啓発に関しては、特に、多くの人々の注目と尊敬を集める存在であるプロスポーツ選手がサステナビリティ課題に取り組むことは、課題への関心を集め解決につながる。こうした観点から、プロスポーツリーグ、プロスポーツチームが、寄付やボランティアを通じて、サステナビリティ課題解決に貢献しようとする取り組みが増えている。


日本国内の課題に関しては、スポーツは、高齢化社会における健康や生きがい、地方創生への貢献ポテンシャルが大きいだろう。地域に根付いたスポーツに、大人から子供まで一緒になって夢中になることは、地域を盛り上げ、一体感を生み出す。高齢者の生きがいとなることもあるだろう。地域の人々の健康増進のため、年齢、ジェンダー、障がいの有無などにかかわらず、ユニバーサルに楽しむことができる地域スポーツを開発している例もある。


スポーツは気候変動とも強く関係する。気候上昇が進むと熱中症のリスクが高まりスポーツができなくなる。異常気象が増えるとスポーツの試合が安定的に開催できなくなる。


Jリーグでは、大雨や台風など荒天による中止試合数が2017年以前は年平均1.9試合だったが、2018年以降は8.8試合と4.6倍に急増している。Jリーグが今年から開幕を8月にずらすのは、猛暑を極力避けるためだ。「サッカーができる環境を残していかないといけない」(辻井Jリーグ執行役員)と危機感も強い。


こうした背景もあって、Jリーグは各クラブの気候変動対策を数値化し、順位付けする取り組みを始めた。再生可能エネルギーの活用や使い捨てプラスチックの削減・廃止など12項目を評価し、33点満点で数値化してJ1〜J3の全60クラブを採点。1シーズン目はJリーグの特別大会に合わせて6月までの半年間が対象で、11月に上位の20クラブを公表する。ランキング化することで各クラブの競争意識を刺激し、サポーターの興味を引くのが狙いだ。


アシックスがLCA CO2排出最小、リサイクル可能、廃棄物利用などのシューズを開発・販売するなどサステナビリティに積極的に取り組んでいる背景にも、「健全な身体・精神には健全な地球が必要」「猛暑によるスポーツの制約が課題」との考えがある。


このようにスポーツとサステナビリティは強い関係性を持っており、スポーツ業界はそれを理解して動いている。他の領域でもサステナビリティとの関係性を考えて、何ができるか、何をすべきかを考えてみてはどうだろうか。


(参考)「Jリーグ、温暖化対策でクラブ対抗戦 国際リーグにアジアから初参加」日本経済新聞(2026年2月25日)

 
 
 

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