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水上武彦の
サステナビリティ経営論
シナリオ分析は特定のシナリオに掛けるものではなく、すべてのシナリオに備えたうえで、変化の兆しを感度良く捉えて対応すべきもの
地政学リスク、AIの進化や気候変動の影響など、世界の不確実性は高まる一方です。こうした不確実性の高い状況において、意思決定のツールとして有効なのが、長期シナリオ分析です。未来を確実に予測することは不可能としつつ、自社に影響を及ぼす要因の変化を想定しつつ、起こりうる可能性のある複数の未来(シナリオ)を策定し、意思決定のガイドとします。 シナリオ策定の基本的流れは、以下の通りです。 ① 社会の変化動向をとらえるための情報をPESTLE(Politics, Economy, Society, Technology, Legal, Environment)などのフレームに基づき収集し、その中から自社事業に影響を与える変化要因(ドライビングフォース)を抽出 ②ドライビングフォースの中から、自社事業へのインパクトが特に大きく、不確実性の高いものをシナリオの骨格となるキードライビングフォースとして設定 ③キードライビングフォースの変化の組合せにより複数のシナリオを策定 ④現実がどのシナリオに近づいているかを理解するための先行指標を設定しつつ、各シナリオに対応し
takehikomizukami
19 時間前読了時間: 3分
マイクロソフトが炭素除去クレジット購入を一次停止したのは何故か?十分なクレジットを契約済という試算もあるが、データセンターの急拡大に対応できるだろうか?
マイクロソフトはカーボンクレジットを積極的に購入している企業として有名だ。以前調査したときは、世界でシェルに次いで多くのカーボンクレジットを購入していた。シェルが低価格のクレジットを大量に購入していたのに対し、マイクロソフトは、炭素除去クレジットなど高品質・高価格のクレジットを購入していた。2030年までにカーボンネガティブを実現するという目標に真摯に取り組んでいる印象だ。 そのマイクロソフトが炭素除去クレジットの購入を一時停止するという。その背景には何があるのか?以下、TRLIISの記事を参照する。 マイクロソフトの炭素除去クレジット購入一時停止計画の背景にある計算 このテクノロジー大手は、2030年のカーボンニュートラル目標を達成するのに十分なクレジットを蓄積できているのだろうか?その答えは、データセンターの排出量にかかっている。 主なポイント: マイクロソフトは、排出量オフセットのポートフォリオについて「継続的に見直しと評価を行っている」としている。 同社は7,000万単位以上の排出量オフセットクレジットを契約しており、これは他社をはるかに
takehikomizukami
4月17日読了時間: 4分
サステナブルなシューズを提供してきたオールバーズは、事業で失敗して売却されることになったが、天然素材や植物由来素材の製造ノウハウを公開し、業界をサステナブルに進化させるという功績を遺した。
世界で初めてネット・ゼロカーボン(CO2換算排出量0kg)を実現した、サステナブルなシューズを開発・提供してきたオールバーズが売却されることになった。個人的にも愛用しており、やや高めだがデザインや履き心地は悪くないと思っていたので残念だ。 オールバーズについて書いた最近のTRELLISの記事があったので日本語で紹介する。これを読み限りは、オールバーズは業界をサステナブルに進化させることには貢献したが、今後オールバーズの理念が維持されるかは不透明だ。 (以下、TRELLIS記事) 天然素材へのこだわりと、競合他社への低炭素生産手法の公開に積極的な姿勢で知られるシューズブランド「オールバーズ」が、3,900万ドルで売却された。これは、2021年の上場当日の企業価値40億ドルに比べれば、ごくわずかな金額に過ぎない。 エド・ハーディやエアロソールズなどのファッションブランドを運営するアメリカン・エクスチェンジ・グループへの資産売却は、オールバーズの株主による承認を条件としている。問題がなければ、この取引は第2四半期中に完了する見込みだ。...
takehikomizukami
4月10日読了時間: 5分
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