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SDGsは気づきのツール。それをどう生かすか?

SDGsは気づきのツールです。様々なものの提供価値をSDGsの17ゴールと掛け合わせて考えてみることで、それがどのような社会・環境価値を生み出してるかが見えてきます。そのように、SDGsの観点で様々なものを見て気づきを得ることを「SDGsレンズで見る」という言い方もできるでしょう。


以前、農業やAIをSDGsレンズで見たことがありますが、様々な気づきが得られます。


企業であれば、事業や製品・サービスなどをSDGsレンズで見ることで、どのような社会的意義があるのか気づくことが出来るでしょうし、製品・サービスや技術の機能や提供価値をSDGsを組み合わせて考えることで、様々な新規事業のアイデアが発想できます。


一方で、自社事業がSDGsとどう関連しているか紐づけている企業が増えていますが、紐づけるだけでは何ら価値を生み出しません。全社的には、SDGsの優先課題を特定し、目標を掲げて実践することが求められます。


また、事業レベルでは、既存の製品・サービスのSDGsへの貢献の理解、ワークショップなどを通じたSDGs観点からの新規事業アイデアをベースに、具体的な事業プランを策定し、実行することが求められます。さらには、SDGsビジネスというと小粒なものが多いのですが、それではインパクトが限られるため、スケールすることが必要です。


SDGsは、優れた気づきのツールではあるのですが、その後、具体的に新たな価値を生み出す計画を策定して実践し、スケールしなければ、本質的には意味がありません。SDGsレンズによる気づきを、新たな価値創造に向けて、プラン化⇒実行⇒スケールしていく必要があります。


企業として実行、スケールするには、それが長期的な企業価値創造につながる必要があるでしょうし、社会全体としては、企業がそうした動きができるような環境を整備していく必要があります。そのためには、今のSDGsに加えて、それを実現させるための新たなツールが必要かも知れませんね。



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