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Change the World list 31〜40位

今回は、Fortune Change the World Listの31位から40位を紹介します。


31位は、ロイズ・バンキング・グループ。お金に関わるストレスとメンタルヘルスへの悪影響は、広がりがちです。ロイズは、どうお金を節約してストレスを軽減するか、顧客へのカウンセリングサービスを始めています。また、500人ほどの従業員をカウンセラーとして訓練し、社内向けにもメンタルヘルスに関する支援をしています。


32位は、ベストバイ。世界最大の家電量販店として、顧客がエレクトロニクス製品をよりサステナブルに利用することを支援しています。ベストバイは、エネルギー効率の良いモデルを販促するよう従業員を訓練しています。また、エレクトロニクス製品の廃棄物(e-waste)の削減も進めており、2009年以降、1,000以上の店舗で20億ポンドの家電製品をリサイクルしています。さらに、修理や下取りを通じて、何トンもの家電製品を埋め立て地に行くことを防いでいます。


33位は、インドのヘルスケアグループであるナラヤナヘルス。心臓手術3,500ドル、内視鏡検査14ドルなど、ナラヤナヘルスは、驚くべき低価格の医療を提供しています。24の病院を展開し、スキルワーカーの時間を効率的に活用することで、治療を安価なものとしています、例えば、外科医は本当に必要とされるプロセスのみを担当し、米国の4倍の手術を行っています。ナラヤナは、毎年250万人の患者を診て、4億ドル以上の収益、900万ドルの利益をあげています。


34位は、米国のバイオ燃料企業ポエット。ポエットは、28の施設でトウモロコシなどの穀物をエタノールとしていますが、副産物も有効活用し、飼料やアスファルトにしています。また、DSMと協業し、これまで廃棄されていた殻、穂軸や葉などからもエタノールを生産しています。エタノールには、貴重な食物をエネルギーに利用しているとの批判もありますが、ポエットは穀物の効率利用と農家への収入の提供を主張しています。


35位は、米国の遺伝子検査大手イルミナ。ゲノムシーケンスは、医薬品のパーソナライズ化を促進し、家庭でのDNAテストに革命を起こし、深刻な病気の新生児を助けています。イルミナは、最初の人体ゲノムのシーケンスが30億ドルしたものを1,000ドル以下という安価にするとともに、大幅に速くしています。遺伝子疾患に苦しむ集中治療室の新生児を救うには、速度は特に重要で、イルミナはこの領域で大きな貢献をしています。


36位は、教育サイト・アプリのデュオリンゴ。教育は平等を導くカギですが、教育へのアクセスは平等ではありません。貧困により読み書きを学ぶ機会のない人が多いグアテマラ生まれの創業者ルイス・フォン・アン氏はそう考え、カーネギーメロン大学の同僚のコンピューターサイエンティストとチームを組み、短期間で驚くほど簡単に36か国を学べる、無料の広告モデルの教育アプリであるデュオリンゴをを開発しました。レッスンは直感で理解できるゲームのようなもので、毎月2,800万人が受講しています。


37位は、アリババ。オンラインモールのタオバオは、中国の30,000以上の農村にサービスセンターを設置し、地域からもオンラインで商品を販売できます。2018年には、中国の最も貧困な地域の販売者が89億ドルの商品をアリババを通じて販売しました。2019年の上半期には、これらの最貧困地域からの販売が前年から80%拡大しました。ビデオストリーミングで商品を販売するタオバオライブは、1,000の地方の商売人にビデオによるマーケティングを教え、地域からの販売を4.4億ドル拡大しようとしています。


38位は、JPモルガン・チェース。パリの郊外は都市にとって重要ですが、経済的に苦境に喘いでいます。JPモルガン・チェースは、経済的に不利な状況にあるコミュニティでジョブ・トレーニングやビジネスローンを提供するイニシアチブを進めています。ジョブ・トレーニングでは、通常は未来の仕事にフォーカスし、デジタルスキルやホスピタリティなどを教えます。しかし、JPモルガン・チェースは、大工などの伝統的な組合とも連携しており、ノートルダム寺院の修復に活かされています。


39位は、バイドゥ。バイドゥは、AIを用いて中国の過疎地でのヘルスケアをサポートしています。例えば、10秒でできる簡単な検査で94%の正確性で目の病気を診断するソフトを提供しています。その他、乳がん、廃閉塞などに対しても、同様なAI診断ツールを開発しています。


40位は、カナダのコルウス・エナジー。自動車やバスの電池に革命が起こっているのは多くの人が知っていますが、同様に大量の温室効果ガスを排出する船舶についてはどうでしょうか。船舶工学とバッテリーの専門家が2009年に創業したコルウス・エナジーは、波が荒い海洋の条件にも耐えるリチウムイオンバッテリーを開発しました。現在では、世界の300程度の電気またはハイブリッドの船舶の55%にバッテリーを提供しています。船舶用バッテリーのバイオニアとして、コルウス・エナジーは、安全基準などの設定で政府を支援しており、最近4年の収益の伸び率は100%を超えています。

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