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螺旋的に発展するサステナビリティ経営

  • takehikomizukami
  • 6月12日
  • 読了時間: 2分

世の中は螺旋的に発展しているという。対立する2つの考え方の間を行ったり来たりしながら、それぞれの良いところを取り入れつつ螺旋的に発展する。


サステナビリティに関連するところでは、利益・株主重視の経営と、環境・社会への影響やマルチステークホルダーに配慮する経営の間を行ったり来たりしている。完全にどちらかに振り切ることはないが、どちらへの意識が高いかは時代により変化している。


サステナビリティ経営は、単純化すると以下のように変遷してきている。

-1990年代の環境経営:企業活動が生み出す負の影響としての環境問題に対応

-2000年代のCSR経営:環境に加え人権などの社会側面の負の影響にも社会的責任として対応

-2010年代前半のCSV経営:環境・社会問題解決と事業利益・成長を両立させ、正の影響を生み出すことを目指す

-2010年代後半以降のESG経営:環境・社会問題への対応を経営に統合に統合することを含め、人的資本など非財務資本の強化により企業価値向上を目指す


ESG経営においても、2015年のパリ協定合意、SDGs採択から暫くは、環境・社会問題への対応重視・ダブルマテリアリティ重視の傾向が強かったが、最近は企業価値重視・シングルマテリアリティ重視の傾向が強くなっている。


こうした変化は何により生み出されているか。1つには国際政治の動きがある。世界共通の目標であるMDGs(2000)→SDGs(2015)→ポストSDGs(2030)の15年ごとのアップデート、国連開発会議(初回の地球サミットは1992年でCOPがスタート。2回目は2012年)の20年ごとの開催など、サステナビリティへの関心を高める国際的なイベントが環境・社会問題への対応重視の経営の流れを生み出す。


それ以外にも政治経済のグローバル化と分断化、人々の意識の右傾化・左傾化など、様々な動きが絡み合って変化を生み出している。


現在の反ESGの流れは、2030~2032年に向けて反転することが想定されるが、米国大統領選挙の結果をはじめとする政治状況、地政学的リスクの動向など不確定要素もある。


螺旋的発展の原則は踏まえつつも、足下の変化にも感度を高くしておくことが、サステナビリティ経営においても重要だ。

 
 
 

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