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海藻養殖の可能性。環境と地方創生の視点から

  • takehikomizukami
  • 2020年8月30日
  • 読了時間: 3分

「ブルーカーボン」という考え方があります。海藻や植物プランクトンが、大気中からCO2を取り入れることで、海洋生態系に固定する炭素のことです。2009年に国連環境計画(UNEP)が命名しました。年間2.5億トン程度のCO2がブルーカーボンとして海洋に吸収されているとされます。


気候変動に関しては、海藻は、温室効果ガスのメタンの大きな排出源となっている牛のげっぷ対策としても注目されています。特定の海藻を飼料に混ぜることで、牛の胃の中にいるメタン細菌の働きが抑え、メタンの排出を抑制できるとの研究結果が報告されています。また、海藻は、バイオガスとして、環境にやさしい燃料にもなります。


このように気候変動対策において重要な役割を担う海藻ですが、海洋プラスチック対策の観点からも注目されています。海藻には、マイクロプラスチックを回収する機能があることが分かっています。また、マイクロプラスチックを回収した後の海藻は、洗うことでマイクロプラスチックを除去でき、食料・飼料、バイオガス、肥料などに使用することができます。


海の中で育つ海藻は、重量の影響を受けないため、1日に50cmも生長することができます。この成長の早い海藻の養殖を促進することで、炭素を固定でき、マイクロプラスチックを除去でき、牛のげっぷを減らす飼料原料ができ、化石燃料を削減するバイオガスを生成することができます。


海に囲まれた日本では、環境対策の観点からも、様々な環境面での価値を持つ海藻の養殖を促進することを検討しても良いのではないでしょうか。


話は変わりますが、私の故郷の富山県氷見市では、最近、ナガラモという海藻が食材に使われています。以前は、余り注目されていなかったのですが、ミネラル、食物繊維、ポリフェノールなどが豊富ということで、うどん、パスタなどに練りこまれたりするようになりました。ちなみに、氷見うどんは、地元では世界三大うどんの一つとしており、名物となっています。氷見では、ナガラモをとろろ風にご飯にかけた「海とろめし」を、氷見の朝食の定番としてプロモーションしています。


ナガラモは、正式にはアカモクという海藻ですが、氷見では、“成長したものが、横に流れるように見える”などの理由から、ナガラモと呼ばれています。実際、成長すると7~10mになります。


氷見では、ナガラモを食材として注目していますが、サステナビリティ・コンサルタントの私としては、マイクロプラスチック除去、バイオガスなどに生かせないかも検討したいところです。また、氷見の食材としては、氷見牛も有名ですが、ナガラモを飼料に含むことでげっぷを減らせないかも検討したいですね。そうすれば、環境に配慮した牛ということで、ブランド価値も上がるでしょう。


地方創生の観点からも、海藻には、注目です。

 
 
 

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