検索
  • takehikomizukami

新型コロナと需要創造のCSV

社会価値と企業価値の拡大を両立するCSVの主要パターンの1つに「需要創造のCSV」があります。需要創造のCSVの分かりやすい事例としては、ユニリーバの手洗い促進キャンペーンによる衛生環境の改善と石鹸の販売拡大の両立があります。

ユニリーバは、多くの途上国で、石鹸ブランド「ライフボーイ」を用いた手洗い促進キャンペーンを実施しています。このキャンペーンにより、衛生環境が改善され、子供の死因となっている下痢の発生を大幅に削減し、同時にライフボーイの販売を拡大しています。

新型コロナウイルスの影響を抑制するため、世界の人々は新たな衛生習慣を身に着けるなど、行動変容が求められています。With コロナの時代に求められる行動変容とは何か?それに対して、自社の製品・サービスはどう貢献できるか?その行動変容をどう促進できるか?を考えることで、需要創造のCSVが生み出されます。需要創造のCSVを広く行うため、信頼性を高めるためには、NPOとの協働なども考えられるでしょう。

新型コロナに対する緊急対応から、新型コロナ対策と経済活動を両立させるフェーズになり、企業としても持続的な対応が求められます。新型コロナという社会課題に持続的に対応するため、CSVの観点での取組みが求められます。需要創造のCSVは、その中でも有効なものでしょう。

なお、需要創造のCSVとしては、ノボノルディスクユニ・チャームその他の事例がありますので、インスピレーションを得るための参考にしてもらえればと思います。


51回の閲覧0件のコメント

最新記事

すべて表示

新たな資本主義の形を追求する様々な動き

現在の資本主義は、格差、気候変動、生態系の喪失など様々な問題を生み出しており、サステナブルでないと考えられている。そこで、新たな資本主義を追求する様々な動きがある。 米国の主要企業が名を連ねる財界ロビー団体であるビジネス・ラウンドテーブルは、ステークホルダー資本主義を提唱している。株主至上主義の考えが根強い米国の主要企業の経営者たちが、株主至上主義を脱却し、ステークホルダー重視、「顧客への価値提供

格差問題を放置したままでは、CO2排出ネットゼロは実現できない

2050年までにCO2排出ネットゼロを実現することが、世界共通の目標となりつつある。しかし、その実現のためには、CO2を7%以上削減することが必要とされる。IEAによれば、世界の2020年のCO2排出量は、前年から5.8%減った。2050年CO2排出ネットゼロ実現のためには、新型コロナウイルスが猛威を振るい、人々の移動や飲食をはじめ世界経済を停滞させた2020年以上のCO2排出削減を毎年続ける必要

NEO三方よしによる持続的安定成長

以前、「三方よし」は、気候変動、サプライチェーンの人権や生態系破壊の問題への対応などグローバルな視点を持つ、慈善活動を超えてビジネスを通じたスケーラビリティのある社会課題解決の視点を持つといったことが必要と指摘した。 こうした課題に対して、最近は、三方よしを現代に則した形で進化させ「NEO三方よし」を提唱する動きがあるようだ。持続可能な地球を守るために時間概念を取り入れた「明日によし」を加えること

Copyright(c) 2019 Takehiko Mizukami All Rights Reserved.