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改めてサステナビリティ、サステナビリティ経営、そしてサステナビリティ人材を考える

サステナビリティとは何か?これに答えるのは、意外に難しいのではないでしょうか。”Sustainable Development”については、1987年に国連のブルントラント委員会が示した「将来世代のニーズを損なうことなく,現代世代のニーズを満たす発展」という概念があります。サステナビリティも、長期的に持続可能な社会を創っていくという考え方ということで間違いはないでしょう。


個人的には、サステナビリティとは、「現在の社会経済システムが抱える環境・社会問題を解決する、持続可能な社会経済システムの構築に向けた世界的な運動」だと考えています。SDGs、ESGなども、この世界的な運動の一環です。


SDGsは、世界共通の目標を定めることにより、様々なステークホルダーを巻き込み、持続可能な社会を創ろうとするものです。ESGは、最近は非財務活動を通じて企業価値を向上させるという側面が強く出ていますが、本来は、持続可能な経済システム構築に向けて、お金の流れを変えていこうとするものです。


そして、サステナビリティが目指すのは、ドーナツ経済やWBCSD2050ビジョンで示される、環境の限界を超えることなく、一人ひとりが真に豊かに生きられる世界です。これが「世界のパーパス」です。サステナビリティは、世界のパーパスを目指す運動とも言えるでしょう。


では、サステナビリティ経営とは何でしょうか?一言で言えば、「サステナビリティに貢献する経営」または「世界のパーパス実現を目指す経営」です。世界のパーパスに、自社のパーパス/ビジョン、自社の活動を整合させ、サステナビリティに貢献する価値を生み出す経営です。


具体的にサステナビリティ経営で求められるのは、以下です。

①世界のパーパス、解決すべき問題、自社事業・バリューチェーンと環境・社会問題との関わりを理解する。(サステナビリティ・リテラシー)

②上記理解のもと、自社が取り組むべき課題を特定する。(マテリアリティ)

③マテリアリティのWHYに基づく戦略を策定、目標を設定し、着実に実践する。

④上記を実現する組織体制を構築し、独善的にならないようステークホルダーと対話する。


また、サステナビリティ経営においては、常に3つの原則に基づく必要があります。CSVや6つの資本などの概念を理解し、サステナビリティと企業価値を両立する戦略性も必要でしょう。


次に、サステナビリティ人材とはどのような人材でしょうか。一言で言えば、「サステナビリティに貢献しようとする人材」なのですが、企業においては、「サステナビリティ経営を成功に導く人材」です。


具体的に求められるのは、以下です。

① 常に自社の活動が世界のパーパスとどう関係しているかを考える。そのために、

-常に自社のバリューチェーンの影響、強みの活用可能性を考える。

-ものごとの一面だけでなく、相互影響、全体像などを統合的に考える。

② サステナビリティ関連の重要課題について、本質を理解し、最新動向、変化の兆しを感度良くキャッチ。自社への影響(リスク・機会)を理解し、適切な言葉で関係者に伝え、価値創造につなげる。これは、「サステナビリティ・リインテリジェンスを持つ」ということですが、そのために以下のようなコンピテンシーが必要です。

-CSV、6つの資本などのフレームワーク、使い方を理解

-外部ネットワークを持ち、積極的にコラボレーションする。

-既存パラダイムの思考も理解して、適切なコミュニケーションができる。


最近は、サステナビリティ経営において、ルール対応の情報開示、非財務活動が企業価値向上どうつながっているかの自己アピールなど、かなり限定的、矮小化された取り組みが中心になっているように思います。サステナビリティは、「世界を変える」ためのものだということを想起すべきです。

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