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サステナビリティ経営の基本としてのアウトサイドイン

サステナビリティの世界では、「アウトサイドイン」という言葉が、2つの意味で使われています。SDGコンパスでは、企業がSDDsの取り組みに関する目標を設定するにあたり、グローバルの要請、社会ニーズに則した目標を設定する意味で「アウトサイド・イン」が使われています。パリ協定に整合した2050年までにネットゼロを目指すといったCO2削減目標を設定するイメージです。


一方、CSVのフレームワークでは、企業活動と社会・環境課題の相互影響関係において、企業活動が社会・環境に及ぼす影響を「インサイドアウト」、社会・環境が企業活動に及ぼす影響を「アウトサイドイン」としています。


SDGコンパスで言うアウトサイドインももちろん重要なのですが、外部環境の影響としてのアウトサイトインは、サステナビリティ経営に欠かせない考え方です。社会・環境課題やそれを巡る政府、投資家、NGOその他のステークホルダーの動きが、どう自社事業に影響を及ぼすかを把握し、戦略に組み込むことは、ESGの時代には、企業経営の基本となっています。


企業が外部環境に及ぼす作用としてのインサイドアウトが大きければ、反作用としてのアウトサイトインも大きいので、これらは一体的に考えるものでしょう。マテリアリティ分析などでは、インサイドアウト/アウトサイドインを様々な社会・環境課題に関して体系的に評価することで、各課題の経営上の意味合いを理解したうえで、重要課題を特定します。


マテリアリティ特定にあたっては、インサイドアウト/アウトサイドインを定量化して他社と比較するといったことも重要ですし、外部ステークホルダーや専門家との対話を通じて気づきを得ることも重要です。また、自社の強みやビジネスモデルに照らして評価することも重要です。


2050年ネットゼロに向けた動きなど、政策やステークホルダーの動向が激しくなっている今は、改めてアウトサイトインの視点での様々な課題や動向の経営への影響を精査すべきときでしょう。

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