検索
  • takehikomizukami

サステナビリティ・リーダーズ・サーベイ2019

サステナビリティ・リーダーズ・サーベイは、多くの世界のサステナビリティの専門家へのサーベイ結果を纏めたもので、サステナビリティの最新トレンドを理解するには、非常に有用な情報源です。今年のサーベイは、世界78か国807人の政府、企業、NGO、大学・研究機関、メディアなどサステナビリティ専門家に実施しています。


政府、企業、NGOなどのうち、どの機関がサステナビリティに貢献しているかの評価については、NGOの評価が最も高く、次いで国連、大学・研究機関となっています。市民による社会変革ムーブメント、マルチセクター・パートナーシップなども高い評価を得ています。一方で、政府や企業の評価は低く、特に国家政府は、最下位の評価となっています。経年比較では、最近、国連の評価が上がっています。


企業セクターのサステナビリティ・リーダーとして評価されているのは、1位ユニリーバ、2位パタゴニア、3位イケア、4位インターフェース、5位ナチュラ、6位ダノン、7位ネスレ、8位マークス&スペンサー、9位テスラ、10位BASFとなっています。いずれもサステナビリティの世界では有名な企業で、多くの企業はここ10年のランキングに毎年登場しています。ここ数年は、1位ユニリーバ、2位パタゴニア、3位インターフェースという順位が定着していたのですが、イケアの評価が上がっています。また、CEOが変わった影響か、ユニリーバの評価が下がり、パタゴニアとの差が小さくなっています。企業評価は、地域ごとにかなり違いがあり、アジア・パシフィックでは、トヨタが1位となっています。


NGOセクターのリーダーとして評価されているのは、1位WWF、2位グリーンピースが突出しており、3位グループが、WRI、オックスファム、ネイチャー・コンサーバンシーとなっています。特に、WWFは、世界すべての地域で、NGOのリーダーと評価されています。これらのNGOがリーダーと見なされている理由としては、ステークホルダー・エンゲージメント/コラボレーションが最大となっており、アクティビズム/アドボカシーを大きく上回っています。最近のNGOの活動の主流がエンゲージメント/コラボレーションとなっていることが表れています。


サステナビリティ課題の中で、最も喫緊の課題と認識されているのは、気候変動で、生物多様性、水不足、水汚染、プラスチック廃棄が続きます。経年で見ると、最近は水に対する緊急度が下がり、プラスチックを含む廃棄物が急増しています。


こうした情報は、サステナビリティに関わる人間であれば押さえておくべきものだと思いますので、サステナビリティ・リーダーズ・サーベイは、目を通しておくべきものです。

閲覧数:21回0件のコメント

最新記事

すべて表示

SDGsの目標11「住み続けられるまちづくりを」にもありますが、持続可能なまちづくりは、サステナビリティの観点で非常に重要であり、企業にとっての機会も多く生み出します。例えば、「手ごろな価格の住宅」、「スマートシティ」などは、企業にとっての魅力的な機会を提供します。 「手ごろな価格の住宅」は、SDGs実現に向けた動きが2030年までに年間12兆ドルの市場機会を生み出すとする、SDGsとビジネスに関

SDGsの目標7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」は、途上国のエネルギーアクセス、クリーンエネルギーの普及の2つの課題を含んでいます。 途上国のエネルギーアクセスは、途上国にいかに電気を普及できるかということです。途上国では、約12億人が電力にアクセスできておらず、特にその半数以上を占めるサハラ以南アフリカでは、電化率は32%に過ぎません。こうした地域では、料理用の木炭・薪、照明用の灯油ラン

最近は、サステナビリティ領域では、「ブルーエコノミー」「ブルーカーボン」といった言葉が広がっているように、海洋生態系の持続可能性が注目されています。SDGsの目標14です。 海洋生態系の持続可能性に関して、喫緊の課題となっているのが、海洋プラスチック汚染と水産資源の維持・回復です。 海洋プラスチックについては、本年3月の国連環境会議で、2024年を目標に、法的拘束力のある国際的なプラスチック規制の