top of page

サステナビリティ・リーダーズ・サーベイ2019

  • takehikomizukami
  • 2019年8月10日
  • 読了時間: 2分

サステナビリティ・リーダーズ・サーベイは、多くの世界のサステナビリティの専門家へのサーベイ結果を纏めたもので、サステナビリティの最新トレンドを理解するには、非常に有用な情報源です。今年のサーベイは、世界78か国807人の政府、企業、NGO、大学・研究機関、メディアなどサステナビリティ専門家に実施しています。


政府、企業、NGOなどのうち、どの機関がサステナビリティに貢献しているかの評価については、NGOの評価が最も高く、次いで国連、大学・研究機関となっています。市民による社会変革ムーブメント、マルチセクター・パートナーシップなども高い評価を得ています。一方で、政府や企業の評価は低く、特に国家政府は、最下位の評価となっています。経年比較では、最近、国連の評価が上がっています。


企業セクターのサステナビリティ・リーダーとして評価されているのは、1位ユニリーバ、2位パタゴニア、3位イケア、4位インターフェース、5位ナチュラ、6位ダノン、7位ネスレ、8位マークス&スペンサー、9位テスラ、10位BASFとなっています。いずれもサステナビリティの世界では有名な企業で、多くの企業はここ10年のランキングに毎年登場しています。ここ数年は、1位ユニリーバ、2位パタゴニア、3位インターフェースという順位が定着していたのですが、イケアの評価が上がっています。また、CEOが変わった影響か、ユニリーバの評価が下がり、パタゴニアとの差が小さくなっています。企業評価は、地域ごとにかなり違いがあり、アジア・パシフィックでは、トヨタが1位となっています。


NGOセクターのリーダーとして評価されているのは、1位WWF、2位グリーンピースが突出しており、3位グループが、WRI、オックスファム、ネイチャー・コンサーバンシーとなっています。特に、WWFは、世界すべての地域で、NGOのリーダーと評価されています。これらのNGOがリーダーと見なされている理由としては、ステークホルダー・エンゲージメント/コラボレーションが最大となっており、アクティビズム/アドボカシーを大きく上回っています。最近のNGOの活動の主流がエンゲージメント/コラボレーションとなっていることが表れています。


サステナビリティ課題の中で、最も喫緊の課題と認識されているのは、気候変動で、生物多様性、水不足、水汚染、プラスチック廃棄が続きます。経年で見ると、最近は水に対する緊急度が下がり、プラスチックを含む廃棄物が急増しています。


こうした情報は、サステナビリティに関わる人間であれば押さえておくべきものだと思いますので、サステナビリティ・リーダーズ・サーベイは、目を通しておくべきものです。

 
 
 

最新記事

すべて表示
コーポレートガバナンス・コードの改訂を機に、サステナビリティ方針を見直すべきではないか。

先般金融庁が提示したコーポレートガバナンス・コード(CGC)改訂案では、サステナビリティに関する記述を「第2章 株主以外のステークホルダーとの適切な協働」から「第4章 取締役会等の責務」に移管し、原則で「取締役会は、中長期的な企業価値の向上の観点から、サステナビリティを巡る課題に積極的・能動的に取り組むべき」と規定している。これまでの「上場会社は、社会・環境問題をはじめとするサステナビリティを巡る

 
 
 
IPBES報告書がビジネス環境のCSVを提唱

「生物多様性と自然」に関わる科学的評価を実施するIPBES(気候変動におけるIPCCに該当)が、初めてビジネスに焦点を当ててまとめた「ビジネスと生物多様性評価報告書」の政策決定者向け要約が発表された。 2026年10月にはCOP17が開催され、昆明・モントリオール生物多様性枠組(GBF)の中間レビューが行われる。2030年目標に向けた折り返し地点となるこのタイミングで発表された報告書は、企業や政府

 
 
 
「京浜工業地帯の父」浅野総一郎は、サーキュラーエコノミーの先駆者でもあった

私の故郷である富山県氷見市出身の偉人として真っ先に名前があがるのは浅野総一郎です。明治維新から日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦という激動の時代に、この先日本にとって必要となる事業は何か考え、石炭、セメント、海運、造船などの事業を次々と立ち上げ、京浜工業地帯の礎を築き、「京浜工業地帯の父」と呼ばれています。 浅野総一郎は、「九転十起の人」とも呼ばれ、失敗してもくじけない、不屈の精神でも知られていま

 
 
 

コメント


Copyright(c) 2019 Takehiko Mizukami All Rights Reserved.

bottom of page