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便利な物質が急増したら、その影響に感度を高めるべき

最終更新: 2019年11月3日

C+O2→CO2。誰でも知っている化学反応式です。人類が火を発明して以降、この化学反応が増え、特に化石燃料を燃やして大量のエネルギーを使うようになった産業革命以降は、急増しています。その結果として、大気中のCO2が急増しました。このCO2の急増は、40年くらい前まではそれほど注目されていませんでしたが、1980年代頃からCO2の温室効果など気候への影響に対する懸念が広まり、今では、世界の最重要課題の1つとなっています。

CO2の急増については、懸念が表明され、対策が取られるようになるまでかなり時間がかかってしまったわけですが、持続可能な社会を創るためには、化学反応、物質の急増の影響には、もっと感度を高める必要があります。


最近問題になっているプラスチックについても、プラスチックという便利な素材を生み出す化学反応式が発明され、その化学反応が急増し、プラスチックという物質が急増しています。プラスチックについては、CO2における温室効果のように、影響が明らかになっているわけではありませんが、2050年には海洋プラスチックが魚よりも多くなるという予測に対する不安、海洋生物がプラスチックを飲み込み、それを人が食べることに対する健康への懸念などもあり、対策が急速に進められています。


少し前の事例では、フロンという優れた物質を生み出す化学反応式が発明され、フロンという物質は、エアコンや冷蔵庫の冷媒などとして広く使われるようになりました。しかし、広く使われていた特定フロンがオゾン層を破壊する効果があることが分かり、オゾン層破壊により紫外線が増加し、それがDNAを損傷して皮膚がんなどにつながることが指摘され、世界的に特定フロン規制の動きが広まりました。特定フロンについては、ヒトの健康への直接的な影響への懸念、代替フロンが開発されていたことなどから、比較的早期に対策が進められた成功例と言えます。


いろいろなパターンはありますが、人々の欲求、社会の要請に基づく技術の進化は、新たな化学反応式を生み出します。その化学反応、物質が急増する兆候が見えたら要注意です。その物質が急増することの影響について、早期に研究する必要があるでしょう。そして早期に必要な対策を取り始めることが重要です。現在、成長している産業、市場、そこで大量に生み出されている物質は何でしょうか?もっと感度を高める必要があります。


それが、持続可能な社会を創るためのカギの1つです。

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